比較
AIエージェント向けに比べる:Run it by と Fillout
2026年11月4日 · 読了6分
ひとことで言うと
Filloutは本格的なフォーム作成ツールです。人がエディターでフォームを設計し、リンクを1つ共有して、APIで送信内容を読み取ります。Run it byにはエディターがありません。エージェントがリクエストごとにJSON Schemaを送り、各人が専用のリンクを受け取り、回答は型付きのJSONで返ります。
人がフォームを一度設計して広く共有するなら、Filloutのほうが多機能です。エージェントが実行時に何を聞くかを決め、特定の相手から回答を受け取る必要があるなら、それがRun it byの出番です。
Filloutに関する内容は、同社のページを2026年11月に確認したものです。料金や機能は変わるため、最新の詳細はリンク先をご覧ください。
フォームを作るのは誰か
FilloutのREST APIは、全プランで使えます。フォームの一覧取得、送信内容の読み取りと作成、Webhookの管理ができますが、APIリファレンスにフォームを作成するエンドポイントはありません。フォームはエディターで作り、Form AgentがプロンプトやPDFから下書きを作ってくれます。人が速く作る助けにはなりますが、サーバー上で動くエージェントが、質問ごとに新しいフォームを作ることはできません。
Run it byでは、エージェントが書いたスキーマがそのままフォームです。新しい質問は新しいリクエストになり、回答は届く前に、同じスキーマでサーバー側で検証されます。
回答の受け取り方
Filloutには、Freeを含む全プランでWebhookがあります。エンドポイントの保護は、自分で決める固定のヘッダー(たとえば Authorization トークン)で行い、配信に失敗した場合は、結果ページから手動で再送できます。
Run it byは、すべてのWebhookにタイムスタンプと本文のHMAC署名を付け、配信に失敗すると約2時間半かけて4回再送し、どちらの場合でも回答を getStatus に残します。MCPで接続したエージェントは、回答を待つこともでき、BuilderとProでは、届いた瞬間に通知を受け取ることもできます。
誰が回答したかの把握
Filloutのフォームのリンクは1つです。人を区別するには、隠しフィールドに値を入れるURLパラメーター(アドレスバーで誰でも書き換えられます)を足すか、Starterプラン以上でフォームの前にログインページを置きます。
Run it byは、指名した人1人1人に専用のリンクを渡します。1リクエストにつき1〜50人です。すべての回答が誰のものかわかり、エージェントはまだ回答していない人を把握して、その人たちだけにリマインダーをメールで送れます。
承認
Fillout Approvalsは、送信のあとに手順を追加します。組織のメンバーが、結果ページから、またはメールやSlackで、それを承認または却下します。経費や求人応募のように、誰かが提出した申請の社内承認に向いています。
Run it byでは、承認そのものがリクエストです。エージェントが実行したいことを示し、判断する人(メールアドレスがあれば誰でも)を指名し、ルール(any、all、majority、または人数)を設定します。任意のメールコードで、リンクを送った相手本人であることを確認でき、期限内に回答がなければ、黙って「はい」になることはなく、expired で終わります。
並べて比較
| Run it by | Fillout | |
|---|---|---|
| フォームの作り方 | JSON Schema。エージェントがリクエストごとに送信 | エディターで、手作業またはForm Agentで |
| エージェントからの利用 | MCPサーバーとREST API | REST API。コミュニティ製のMCPサーバー |
| 回答の受け取り方 | 自動再送つきの署名付きWebhook、または getStatus |
自分で決めるヘッダー付きのWebhook。再送は手動 |
| 1人に1つのリンク | あり。1リクエストにつき1〜50人の指名した相手 | リンクは1つ。URLパラメーターかログインページ |
| 承認 | メールアドレスがあれば誰でも。ルール、メールコード、有効期限 | 組織のメンバー。送信のあとで |
| 条件分岐、複数ページ、決済、ファイルのアップロード | なし | あり。無料プランで利用可 |
| 料金 | リクエスト単位。回答数は数えない。Freeは月250件、$9で2,000件 | 回答単位。Freeは月1,000件、$15で2,000件 |
Filloutのほうが向いているとき
- 人がフォームを一度設計し、大勢と共有する。
- 条件分岐、複数ページ、決済、日程調整、署名、ファイルのアップロードが必要。Run it byにはこれらがありません。
- 回答を、標準の連携機能でそのままAirtable、Notion、HubSpot、Salesforceに入れたい。
- 無料で大量の回答を集めたい。Filloutの無料プランは月1,000件まで使えます。
Run it byが向いているのは、エージェントが質問を書き、特定の相手が回答や判断をし、誰もフォームを作らずに、型付きのデータや判定を受け取りたい場合です。Typeform、Tally、Google Formsとの比較は、Run it byとフォーム作成ツールの違いをご覧ください。
エージェントで試してみる
月250リクエストまで無料。カード不要。Claude CodeやCodexからコマンド1つでMCPサーバーを追加するか、REST APIを使えます。